テクノロジーを最大限に活用できている企業はわずか1割。アクセンチュアの最新調査

アクセンチュア株式会社は、日本を含む20ヵ国の約8,300社を対象にIT活用の実態調査を実施し、2020年2月にその結果を発表した。調査対象には885名のCEOが含まれており、これまで同社が実施した調査の中でも最大規模だという。クラウドやアナリティクスのほか、人工知能やブロックチェーン、拡張現実などの最新ITテクノロジーの活用状況に関する本調査により、テクノロジー導入によるイノベーション創出の実態が明らかになった。

テクノロジーの「潜在的価値」を最大限に引き出している企業は、わずか1割

今回の調査では、まず「テクノロジーの導入状況」、「テクノロジーの活用度」、「組織文化への浸透度」の3点について、企業のスコアを算出した。その結果、テクノロジーへの投資と導入の意思決定を適切におこない、潜在的価値を最大限に引き出すことに成功している企業は、わずか10%であることが判明。スコアの上位10%の企業を「先行企業」、下位25%を「出遅れ企業」と定義した。


「先行企業」は最新テクノロジーの積極的な導入により、組織全体のイノベーションを妨げる障壁を取り払っている。その結果、「先行企業」の収益成長率が「出遅れ企業」の2倍以上となっていることがわかった。


一方、調査対象となった企業のCEOの80%が「イノベーション強化に向けた適切なテクノロジーを導入している」と回答。また、70%が「イノベーション強化に向けた投資知識を豊富に持っている」と回答した。

先行企業が持つ5つの特徴「PATHS」

アクセンチュアは、「先行企業」が持つ5つの特徴をまとめ、それぞれの頭文字を組み合わせて「PATHS」と名付けた。それぞれの特徴は以下のとおり。


・「広範なテクノロジー活用(Progress)」
新興テクノロジーを活用して、組織全体におけるビジネスプロセスの高度化をはかっている。


・「柔軟なITシステムの構築(Adaptation)」
「レガシーシステムからの脱却」や「クラウドサービスの活用」を進めることで、ビジネス環境の変化に対応可能なITシステムを構築している。


・「適切な導入手順の策定(Timing)」
組織全体への影響を考慮しながら導入を進めるといった適切な導入手順を定めている。


・「人間とマシンの協働(Human+Machine Workforce)」
テクノロジー活用を通じて業務効率化をはかるとともに、従業員に新たなスキルや能力を与えることでエンゲージメントを高めている。


・「ビジネス戦略とIT戦略の融合(Strategy)」
成長機会をより多く見出すため、ビジネス戦略とIT戦略を融合させ、戦略に沿ったテクノロジー投資を行っている。


最新テクノロジーを最大限に活用する仕組みを構築することで、「テクノロジーの潜在的価値」と「実際に得ることができた価値」のギャップを埋めることが可能となる。企業の成長を加速するためにテクノロジー戦略を考えていくことが、今後より一層求められるだろう。

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