ICTの導入で約3割が「作業時間が短縮」「ミスが減った」と回答、人材不足に悩む保育園・幼稚園の解決策となるか

保育園・幼稚園向けの写真販売サービス「えんフォト」事業を運営するうるるは2019年5月、「保育園・幼稚園のICT活用状況に関する調査」の結果を発表した。この調査は、20~69歳の保育士・幼稚園教諭・園関係経営者・園関係従事者を対象に実施された(有効回答数は334)。調査期間は2019年3月15日~3月17日。保育園・幼稚園では人材不足による問題が深刻化しているが、その原因の1つが労働時間の長さや作業量の多さだと言われている。これらの問題を解決する方法として、ICT活用の促進が挙げられているが、その実態はどうなっているのだろうか。

園関係者はどんなICTツールを利用しているのか

園関係者が利用しているICTサービスやツールで最も多かったのは、緊急時に保護者へ連絡する際に利用する「緊急連絡システム」(35.3%)であった。2位は「連絡帳」(35%)、3位は「LINEなどのコミュニケーションアプリ」(34.1%)となり、いずれも保護者とのコミュニケーションをとるためのツールが上位に挙がった。


一方で、「帳票管理ツール」(11.7%)や「会計処理システム」(13.8%)など、園の内部事務で利用するツールは導入率が低く、今後のICT化に向けて課題が残る結果となった。



※株式会社うるる調べ


ICTサービスのメリットは「作業時間の短縮」が1位

ICTサービスの利用メリットについて尋ねたところ、「作業時間が大幅に短縮された」(27.2%)、「ミスが減った」(26%)、「コミュニケーションがしやすくなった」(25.1%)、「園内での情報共有がしやすくなった」(18.6%)など、生産性向上に効果的であるという声が多くあがった。


前問で導入率の低かった「会計処理システム」や「帳票管理システム」についても、これらを利用している園では「作業時間が大幅に短縮された」という回答が見られ、今後ICT化が進めば、より仕事の効率化や生産性の向上に役立つことが見込まれる。



※株式会社うるる調べ


保育園・幼稚園の仕事上の悩みとは

次に仕事上の悩みについて聞いたところ、「給与が低い」(50.9%)が約半数を占め、最多となった。そのほかでは「事務作業が多い」(38%)、「仕事がすべて手作りのため時間がかかる」(31.1%)、「勤務時間が長い」(30.5%)などの項目が上位にあがった。人の手がかかる作業量が多い“労働集約型”の現場となっているにもかかわらず、給与面で不満を抱える人が多い現状がうかがえる。



※株式会社うるる調べ


園での積極的なICTツール活用が課題解決のカギ

今後のICTツール利用について調査したところ、約6割が「今後、園で利用するICTツールはますます増える」(57.3%)と回答。まだ多くの保育園・幼稚園で導入されていない帳票管理・会計処理系など、ITツールの利便性を周知し活用が促進されれば、さらなる業務効率の向上が期待できる。積極的なICTの導入が、保育園・幼稚園が抱える人材不足や長時間労働など、深刻な課題の解決のカギとなるのではないだろうか。



※株式会社うるる調べ


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