HUAWEIショック、 4割が「仕方がないけど日本への影響が心配」
「仕方ない」「日本への影響が心配」が4割強
米国によるHUAWEIへの規制発表後、各企業の対応(Googleなどによる供給停止や製品販売見合わせ)が続いたことについてどう思うか複数選択で回答してもらいました。回答率の高い順に、「セキュリティ問題(疑惑)があるので仕方ない」44%、「日本のサプライヤー(部材調達)にも影響がありそうで心配」41%、「同社スマホは高機能でコスパが良いので残念」と「Googleモバイルサービスが使えなくなるのが問題」がともに34%という結果に。規制の理由を考えれば仕方がないと思いつつ、HUAWEI製品の魅力を感じている人は多いようです。また、ハイテク産業のサプライチェーンは複雑化しているため、日本での影響の広がりが心配されるのも当然といえるでしょう。
第3のスマートフォンOSなるか? HUAWEI製OSの将来は読み切れず
HUAWEIが今秋リリースすると発表した独自OSですが、『iOS、Androidに次ぐ第3のOSとして、シェアが拡がると思いますか?』という質問では、意見が分かれました。回答率でみると、「拡がると思う」「わからない」がともに34%、「拡がらないと思う」が31%と、拮抗しています。ただし、メーカーの回答に絞ると、「わからない」は67%となり、非メーカーの22%とは大きな隔たりがあります。同じメーカーとして考えた場合、HUAWEIを取り巻く状況からすると、先行きは読み切れないといったところでしょうか。
あなたのスマホはどのメーカー? 日本市場では依然Appleが独走
世界ではシェア2位のHUAWEI製のスマートフォンですが、日本ではどうでしょうか。プライベートで使っているスマートフォンの機種がどのメーカーのものか聞いてみました。すると、圧倒的なシェア率で1位となったのは、「Apple」で63%。世界市場での出荷率は低迷しており苦戦中のAppleですが、この回答をみる限り、日本ではいまだ圧倒的なシェアを誇っているようです。次いで、「HUAWEI」(13%)、「サムソン」(9%)と続きます。メーカー勤務の方の回答では、「HUAWEI」が22%となっており、支持されていることがうかがえます。
HUAWEIショックは、米国による中国の産業政策を阻止する目論みもあり、単なる米中貿易戦争にとどまらないという見方をする人もいます。自由記述の内容から一部を紹介します。
【こうなったのも仕方ない】
- 安保上の懸念がある以上、締め出しは仕方ない。(従業員数:1000名以上、サービス)
- セキュリティの面だけを考えたら、個人情報が使われることは危険すぎて今回のトランプ大統領の処置は正解ではないか。(従業員数:300名未満、メーカー)
【ユーザー目線で考えると】
- 技術者が交流している限り、知見が流れるのは当然。OSやアプリが乱立し、汎用性がないということになると使い勝手は圧倒的に悪い。手間やコストがかかるので面倒。(従業員数:300~1000名未満、サービス)
- セキュリティに難があるとはいえ、一般的な主婦層には影響は少なく、格安スマホとして売れ続ける気がしている。(従業員数:300名未満、商社・流通)
【今後考えるべきことは?】
- 新しいテクノロジーがお金になり、それをバランスするのが企業なのか国家なのか、うまくやってほしい。(従業員数:300名未満、マスコミ・コンサル)
【調査概要】 アンケート名称:「HUAWEI ファーウェイショック」に関するアンケート
調査主体:PRO-Q編集部(ProFuture株式会社)
調査期間:2019年5月28日~6月17日
調査媒体:アンケートメディア ITエンジニアPRO-Q
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