無料Wi-Fi利用者の6割がVPNを「知らない」―カスペルスキー調査

カスペルスキーは2019年1月22日、同社が実施した「2018年度 セキュリティ意識に関するインターネット調査」の結果から、VPN(Virtual Private Network)に関係するものを公開した。この調査は2018年8月23日~24日に実施したもので、調査対象は日本国内でセキュリティ対策製品を利用している18歳から79歳までの男女624人。


調査の結果、無料Wi-Fiの利用経験がある回答者のうちVPNを「知らない」という回答者が59.9%に達したという。回答者全体のうち、63.1%が無料Wi-Fiの利用経験があり、75.2%は無料Wi-Fiには利用時に通信を盗み見られる危険性があることを認識していたが、VPNを知っている回答者はごくわずかにとどまった。



※株式会社カスペルスキー調べ


回答者全体では、65.5%がVPNを「知らない」と回答した。そして、VPNについての認識は男女差が大きく、「知らない」という回答者は男性全体では48.1%だったが、女性全体では83%に達した。

カスペルスキーは無料Wi-Fiについて、無料で利用できるだけでなく、災害発生時は重要な通信手段になると評価している。しかし、セキュリティのレベルが十分でなく、安全と言えない場合や、なりすましで通信を盗聴される可能性があると危険性も指摘している。

調査結果については、7割以上が無料Wi-Fi利用時に盗聴される恐れがあることを認識していることは良い兆候だとしている。しかし、盗聴への有効な対策の1つであるVPNを知る回答者がごくわずかであることについては、盗聴される可能性があるとしても、どのような対策を打ったら良いか分からない人が多いのではないかと推測している。

VPNについてその仕組みと効果について正確に理解するには、インターネットの標準プロトコルであるTCP/IPについての知識が欠かせない。そのため、VPNを「知っている」という回答者がごくわずかにとどまったとも推測できる。

カスペルスキーは今回の調査結果を受けて、VPNを知らないという層にもまずはVPNアプリを利用することを推奨している。

この記事を「シェア」お願いします。

この記事にコメントする

コメントを投稿するには会員登録(無料)が必要です。
入会いただいた方の中から抽選で、
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!

また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!

プロフィールPROFILE

PRO-Q 編集部

PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。

アンケート集計結果レポートREPORTS

同じキーワードがつけられた記事SIMILAR ARTICLES