運転支援システム用イメージセンサー

香港の市場調査会社カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ(英文名: Counterpoint Technology Market Research 以下、カウンターポイント社)は、2019年3月にSmart Automotiveサービスによる最新市場調査を発表した。近い将来迎えるコネクテッドカー時代に向け、そのキーデバイスとなる車載用カメラのイメージセンサーについて世界的な動向を調べたものだ。


IoT時代を迎え、家電や医療機器など多様な機器がネットにつながるようになってきている。自動車もその一つ。インターネットへの接続機能を備えたコネクテッドカーが注目されている。センサーで捉えた情報を、ネットワークを介して分析し、快適性や安全性を向上することが期待されている。


車載用カメラは現在のところ、駐車用のバックモニター用途が大半だが、安全性の確保や自動車の自立性を実現するADAS(先進運転支援システム)において、最も重要なデバイスであるといえる。そのため、カウンターポイント社では、高級車でオプション装備されているアラウンドビュー機能のような、前方や側方のカメラが「今後5~6年で大幅に採用される」と予測。需要は世界規模で増えていき「2023年までに倍増する」としている。


※カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ調べ


本調査について、Smart AutomotiveサービスのリサーチディレクターVinay Piparsania氏は下記のようにコメントしている。


「米国と欧州市場が2018年の自動車装着用イメージセンサーの出荷需要の2/3を占めている。これは主に安全規制へ対応したものだ。例えば、2018年5月以降に生産される自動車は、米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)の指導で、後方カメラ装着が義務付けられている。今後の前方監視のADAS用カメラの採用の伸びをうけて、2023年には米国で販売される車には1台当たり3個以上のカメラが搭載されるだろう」



※カウンターポイント・テクノロジー・マーケット・リサーチ調べ


また、同氏は以下のようにも述べている。


「中国は、新興国の中でも厳しい安全規制を設けている為、ここ数年でイメージセンサーにおいて最大の市場へと成長するだろう。Euro-NCAPの中国版であるNCAPにより、中国での車1台あたりのイメージセンサー数は高くなるだろう」

この記事を「シェア」お願いします。

この記事にコメントする

コメントを投稿するには会員登録(無料)が必要です。
入会いただいた方の中から抽選で、
Amazonギフト券(1,000円分)を30名様に贈呈!

また、入会者全員にビジネスに役立つ話題の書籍等と交換できるPRO-Qポイント「100ポイント」もプレゼント中!

プロフィールPROFILE

PRO-Q 編集部

PRO-Qは「人事/営業・マーケティング/経営者/財務・経理/ITエンジニア」の職種に特化したアンケートメディアです。 職種ごとのサイト展開で、専門テーマのアンケートを毎日実施中。編集部が厳選したトレンドニュースやアンケート調査レポート、PRO-Q著名人インタビューなどを掲載中。 ビジネスに役立つ知識の情報源として、「PRO-Q」をご活用下さい。

関連キーワード:

イノベーション

アンケート集計結果レポートREPORTS

同じキーワードがつけられた記事SIMILAR ARTICLES