IT技術は日進月歩で進化している。エンジニアも技術の進歩やニーズの変化について行くべく、新しい技術をどんどんと吸収していくことが求められる。せっかく技術を得るなら、長く第一線で活躍できるものを身につけたいものだ。そのヒントが、エンジニア向けの人材サービスを展開するVSNが、3月19日発表した調査データの結果にあった。

調査はインターネット他、複数の手段を用い、同社クライアントを対象に行われ276のサンプルを得ている。時期は非公表だ。

本調査では『今後、現場におけるニーズが高まると思うIT技術は？』という質問で、「OS・サーバー・ストレージ・データベース」、「ネットワーク・セキュリティ・運用」「開発ツール・方式・言語」の3分野について、選択肢から複数回答で選んでもらっている。順に結果を見ていこう。

「OS・サーバー・ストレージ・データベース」で最もニーズが高いと回答する人が多かったのはAmazon.comが提供するクラウドコンピューティングサービスの「AWS」だ。同社は昨年も同様の調査をしており、2年連続でのトップとなった。上位陣の顔ぶれは、昨年と大きく変わらないもののマイクロソフトのクラウドプラットフォーム「Azure」が前年4位から2位に躍進。ニーズが高まってきているようだ。

※株式会社VSN調べ

続いては、「ネットワーク・セキュリティ・運用」の結果を見ていこう。最も支持が集まったのは「5G（次世代移動通信）」だ。国内でも2020年に実用化が見込まれており、それに向けてニーズが高まっていることが分かる。

※株式会社VSN調べ

最後は「開発ツール・方式・言語分野」だ。この分野は、昨年と変わらず「Python」が1位、「Ansible」が2位という結果で、ニーズが高い状態が続いているとみて良いだろう。昨年3位だった「IoT」は、8位と大きく順位を落とした。

今回のアンケートに回答したVSNのクライアントは、多数のIT開発案件を抱える企業が大半。この結果は、まさに今のニーズをそのまま映していると考えてもよいだろう。今後のスキルアップの参考にしていただければ幸いだ。