法務に関するデジタルソリューションを提供しているAOSリーガルテック（東京都港区）は、法律検索エンジン「dBengosi.com（ディーベンゴシドットコム）」の提供を始める。

2017年に裁判手続等のIT化が閣議決定されたことに伴い、法律検索の強化が課題となっている。法律検索とは、法律データを蓄積し、データ解析ツールなどを提供し、人工知能を活用することで必要なドキュメントと情報を抽出することである。しかし、現在、検索できる法律情報は全体の2〜3％程度と少ない。しかも、これまでの法令・判例検索は次のような問題があった。必要なデータを探しにくい、関係ないデータが多数検出されてしまう、検索スピードが遅い、そもそも必要なデータがないなどが指摘されていた。

「dBengosi.com」は、検索キーワードの重要度をコントロールし、正確かつ素早く法令、判例データを検出可能な検索サービスだ。本システムでは、PDFのような非定型データを独自に変換し、通常のサービスでは難しかった、全文検索やキーワードの部分検索を可能にしているという。

「dBengosi.com」の特長

• 検索エンジンのスピードアップ
• PDF、ワード文書データをXMLに変換可能
• 音声による法律検索も可能
• 検索キーワードが最大10個まで入力可能

「dBengosi.com」検索システムの特徴

• 高速で全文検索が可能

• 同時キーワード数が最大10個まで可能
• それぞれの検索キーワードに重要度の設定が可能
• 複数の検索エンジンを同時に利用可能
• データが重くてもサーバ負荷が低い

既存の検索システムの特徴

• 同時検索が高速でない
• 同時検索キーワード数に制限がある
• 検索キーワードに重要度設定がない
• それぞれの検索エンジンを個別に利用する
• サーバに負荷がかかる