発言量やテンポなどを解析して面接官のスキル向上、村田製作所が採用面接で実証実験へ
村田製作所は2019年2月4日、同社の採用面接で、発言量や長さ、テンポなどを計測、分析する実証実験を実施すると発表した。実験期間は2019年2月から、実際の応募者との会話からデータを抽出して分析する。村田製作所は分析結果を面接官のスキル向上に繋げたい考えだ。
※村田製作所が今回実施する実証実験の流れ
この実証実験では、村田製作所が開発しているデータ分析基盤「NAONA」(ナオナ)を面接向けに改造した「NAONA × Interview」を利用する。面接の場における面接官と志望者の会話のやり取りを記録し、発言量、テンポ、長さなどの要素を検出し、発言時の当人の感情を分析する。データはすべてグラフなどの見やすい形で表示し、優れているところ、改善が必要なところを一目で分かるようにする。
そして、その結果を担当の面接官にフィードバックし、改善が必要なところへの対応を促す。村田製作所は、こうして面接官の面接スキルを向上させ、採用面接の質を高めていき、多くの応募者にとって充実した納得度の高い面接を実現していきたいとしている。その結果として、企業と応募者にとって、より良い組み合わせを作っていきたいという。
実証実験の背景には、昨今続いている人手不足と、採用時に発生してしまうミスマッチがある。人手不足の中、自社に適した人材を確実に確保するために、面接における会話データを記録分析し、面接官のスキルを向上させる。
ちなみに、実証実験は応募者の資質などを判断することを目的とはしておらず、実験の結果が応募者の合否判断に影響することはない。また、志望者に任意で実験に協力してもらう形を採る。実験に協力しなくても合否に影響することはない。
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